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精神まで身軽に、自由になれるのが「断捨離」
司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』が大好きなんですが、
その中の竜馬の言葉でこんなのがありました。(ウロ覚えだけど)
「天と地の間こそが、わしの住処じゃ」というセリフです。
窮屈な宿よりも、砂浜で寝ころんで夜を明かすことを選ぶ竜馬。
根っからの自由人気質、とてもすがすがしい。
坂本竜馬は大きな目的のために日本のほうぼうを旅していましたが、
”天地が自分の家”という龍馬的発想だと、もっとおおらかに生きられそうな気がします。
で、いっぽうの現代の日本人は、「自分の住処=私物のある場所」です。
私も、旅先でよく、「私物がないから不便だなぁ」とか、
「ああ、今ここに〇〇があれば・・・」と、
せっかくの旅先なのに、自分の家の持ち物に思いを馳せることが多かったです。
でも、もし私物をほとんど持たない人であれば、自分の身をどこに置こうと関係なく、
旅先で不便を感じることも、家に帰りたいと思うこともなくなる。わたしは今、事情で遠方の実家に身を寄せていますが、
やっぱり断捨離効果でしょうか?
身のまわりに使い慣れた私物がないのに、まったくイラ立ちがないです。
以前は、実家に滞在していると「あの曲が聴きたいのに、今ここにない」とか、
「あの服、重くても持って来ればよかった」とか、
何かとモノが足りないことを後悔しては、不便を感じてイライラしていました。
だから、見慣れた私物に囲まれた住まいに早く戻りたくて仕方なかったです。
でも、今は私物に意識をとらわれることもなく、実家で何不自由なく過ごしている。
明らかに断捨離効果ですね、これ。
私の断捨離はまだまだ途中段階。だけど・・・
まだ断捨離をはじめて日は浅いものの、
私の持ち物は断捨離前の半分くらいになっていると思います。
つまり、私自身も、断捨離前よりも2倍身軽になっているんです。精神的に。
もちろん、ほんとうに必要なモノ(お財布や保険証、コンタクトレンズなど)は
今ここに持ってきています。でも、それ以外は正直余分なモノ。娯楽です。
娯楽は、行く先々で見つければいいことで、家から持参した私物にこだわることはない。
なのに、今まで「自分の持ち物が大事で大好き」だった私は、
自分が私物に囲まれていないと、自分の居場所がないような気がして、
どこか落ち着きませんでした。
私は、結婚で家を出るとき、実家の私物はひとつ残らず持ち出しました。
今では、かつて自分の勉強部屋だった部屋も、
完全に母親好みのインテリアに変わってしまい、
実家に泊まるたびに「なんだか落ち着かない」と感じたものでしたが、
断捨離を始めて以降、久々に実家に戻ると、
「なんだ、どこに寝泊まりしても同じか」と感じるようになりました。
布団もあるし、PC環境もある。家着は親から借りています。十分です。
以前のように「アレが足りない、コレが足りない」と不服を感じることが
ほぼなくなりました。その場その場のまかなえるもので、ヨシとする。
断捨離を始めてから、”足るを知る”ということを、
少し身を持って実感することが増えました。
今後、断捨離でもっと私物を減らすことができたら、
私も坂本龍馬ように「天と地の間に住んでいる」ような意識で
自由におおらかに生きられるようになるのかな?
いや、そこまで大物にはなれないな(笑)
でも、意識の持ちようは自分次第ですもんね。
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