出典 https://www.nhk.or.jp/buratamori/
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目次
日本的ミニマリスムここに極まれり・・・?
先日の「ブラタモリ」。新しいアシスタントさんを迎えて
またとても興味深いテーマでした。「銀閣寺」です。
井上陽水氏の南国っぽいOP曲を耳にするとなんとなく
観てしまう系の番組。(中毒性ありませんか?)
出典 https://ja.wikipedia.org
銀閣寺というと、かつての父の言葉を思い出します。
「若いうちは金ピカの金閣寺が良いと言って、
年齢を追うごとにワビサビを知って、銀閣の良さを知る」
とのこと。
たしかに子供の頃に見た銀閣寺は古びてて地味で
うら寂しい印象しかなかったものです。
「歴史に名をのこした割に、なぜこんな質素な建物・・・?」
と足利義政の趣向をフシギに思っていた。
(銀閣寺を素敵だと思う日なんて来ると思えない)って思ってた。
ですが!やっぱり、年齢によるモノの見方ってどんどん移ろうもの。
この年齢になると、金閣寺に見向きもしなくなるものですね。
「今度京都に行ったらまず銀閣寺に行こうっと」なんて思っている
自分がいます。私にもワビサビの精神がちょっぴり理解できたのかも?
銀閣寺の中の東求堂(とうぐどう)という茶室
出典 https://ja.wikipedia.org
東求堂は国宝で、書院造の茶の間が設けられています。
これがすごく手狭で簡素。冬は寒そうな畳の間。
これぞザ・ミニマルな作りのムダなき部屋で、義政はこの茶の間を
こよなく愛したとされています。
ほんとにガランドウなんですよね。心が漂白されるような。
こういうお部屋にいると、自身と静かに対話できそうな感じ。
ムダなものを排除したシンプルで質素なお部屋だと、
点てるお茶の味まで変わってきそう。
本気のミニマリストさんのお部屋に和風テイストが多いのって
和室のメリットをよくご存じだからだと思うんですね。
そういえばタモさんの番組内でのコトバ、
「和室って、狭い日本の部屋を出来るだけ広く使おうとしている」
というのが印象的でした。
障子紙って、外の世界と(音や光の点で)微妙に繋がっていて、
”間仕切りされているというよりも、むしろ遠方まで広がった空間”
と捉えられるそうです。
なので、東求堂の中はものすごく手狭ながら、
じつは最高に広い空間、ということになるんですね。さすがタモさん。
年齢を経ると、洋風のお部屋よりも和風のお部屋が落ち着く。
それは日本人のDNAに働きかける何かが和室に備わっているのかも?
日本の茶室のワビサビって一見するとほんとに地味で手狭。だけど、
じつは最大限に工夫を凝らされた広い空間なんですね。
ミニマリストさんが畳のお部屋を好む傾向にあるのも、
こういう背景があってこそなのかな?と思ったり。
ミニマリスト=シンプル志向のコトではなかった!テイストは自由
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